【令和7年6月3日(火)】過去の教訓を活かし、理想とする世を創造する。
癸 | 一白水性・亥・陰 | 揆(はかる)が語源。種子の内部に新たな命(しめい)が誕生し、胎動をはじめる。一陽来復、生命(いのち)は時と場所を選び、いつ発芽するかを見はからっている象(かたち)。渓谷(けいこく)の水:慎重な誠実さの生き方の中で、清廉で純粋な人生観と気質。 |
卯 | 四緑木性・乙・陰 | 冒(おおう・さかん)を表す:心身の成長が盛んで、豊かさの中で人生が昇り進んでいく。卯は、茆(かや)を表し、無駄を省く、順路を正すとあります。こうすることで、乙のように、しなやかに伸び進んでいくことが出来ます。「昴(すばる)」は農耕の星とされ、「実り豊か」な様子を想起します。5~7時 |
七赤金性 | 兌為沢(だいたく)・悦・陰 | 「兌」は氣・口・人の会意文字で、1)氣が彷彿する・興奮する、2)祭祀上の祝器、3)人間関係を表します。言葉で人を悦ばし感化するオアシスを目指しましょう。悦、癒し、社交、言葉の感化力。 |
陰揃い、知性の兄弟星(1-4-7)の七赤の本日に活かしたい特性
(4)水:考え方が柔和で、物事に拘らず、人の援助ができる。
七赤の水の特性で思い出すのが、二宮尊徳翁が説いた「たらいの水」の話です。
たらいの水を自分の方に引き寄せようとすると、水は向こうに逃げてしまう。
相手にあげようと押すと、こちらに帰ってくる。
幸福を独り占めしようとすると逃げてしまうが、相手のために尽くしていると幸福は勝手にやってくる、という教えです。
『天は自ら助くる者を助く』サミュエル・スマイルズ
自助論(Self Help)にある言葉のようです。
自分に余裕が無ければ、今・自分・金の「我利我利亡者」ではないですが、自分の為だけを行動基準としてしまうのは致し方ないでしょう。
7 habits of highly effective people(邦題:7つの習慣)では、 Emotional Bank Account への Trust(信用)の積み増しが、Interpersonal communication を良好にし、 Dependence -> Independence -> Interdependence への移行を可能とし、Interdependent people(つまり We) が、Synergy (e.g. 2+2 = 8, 16, 32...)効果を発揮し、一人では成し遂げられない偉業を達成することが出来ると教えてくれています。
防災対策の三助は、「自助」「共助」「公助」ですが、先ずは自助から。
精神が独立しているから自らを助けることができ、さらに進んで他者にも手を差し伸べる余裕が生まれる。
その余裕が、結果に対して責任を持つ自責のヒトとなることが出来る。
自責のヒトの集まりなら、何が在ろうとも全て自責であり、指を刺されることはありえない。
ありえないからこそ、そういったヒトの組織には共助で溢れることとなる。
今が楽しく、自分が楽して金を稼げばよいの在り方、教育、そして社会風潮の転換期だからこそ、未来、他者の為の金の在り方の教えの必要性を強く感じます。
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智に働けば角が立つ。
情に棹(さお)させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
とかくに人の世は住みにくい。
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草枕 夏目漱石より
知情意のバランスの歪みは、既に明治の時代に露わになっていたのでしょう。
歪みはやがて是正され、あるべき姿に戻るのが世の習わしです。
その是正されるべきは、各々の心の持ちよう・在り方です。
鏡(かがみ)の「が(我)」を取り除くとかみ(神)になると言われています。
歴史は、「地震雷火事親父」と言われるように、天変地異、飢饉、疫病、戦争を経てあるべき姿に揺り戻されることを教えてくれています。
その際、他者の為に動くヒトのみが共に乗り越え、次の理想とされる弥勒の世を創造するのでしょう。
本日から四日間連続の一粒万倍日となります。
実り多きことを祈念します。
合掌