【令和7年5月29日(木)】自分事に拘り過ぎると、周囲が見えなくなります。
本日は、282(日年盤二黒土星)・戊戌(つちのえいぬ・ぼじゅつ・干支35番)・先勝・三日月・とる(執)・鬼宿(27宿)・本暦皐月三日(5月3日)・カタカムナ暦6月11日です。
戊 | 八白土性・辰戌・陽 | 戈(ほこ)・茂(しげる)の語源。万物の育成、繁茂、旺盛の意義。成長を極めた状態。万物(花)の生命(いのち)を保全する力。成功へ導くリーダーシップ、威厳、盛など。山・丘陵:言動の雄大さ、揺れ動かない心と変革、反骨の気質。 |
戌 | 八白土性・戊・陽 | 楝(れん・きたえる)や滅(めつ)に通じ、威信や威厳を体得し、人生での役割を完結する。19~21時 |
二黒土性 | 坤為地・上徳谷如・陰 | 従順さと無償の愛、奉仕の精神。柔軟さ、寛容、謙虚、堅実、勤勉。 |
土性揃いの二黒に意識したい特性
(4)無執着:こだわらず、人と自分の幸せを考える。
山の八白も、無執着の特性があります。
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山が二つあると谷が出来ます。
山の威容は目立ちますが、谷の存在に気付く人は稀です。
人が住みにくい山に比べ、谷は自らを空しくして、天の気を入れて満ち満ちています。
盆地や平野として広がり、生存に適した環境を作ります。
沢ができ、動植物が自然に集まり、人々は住居や農耕を営み、その豊かな恵みで生活を築いていけます。
こうして谷は人知れず、様々な生き物の環境と生活の糧を無償で提供してくれますが、何一つ自己の所有とせず、それぞれの生物の自主性に任せて、その偉大な働きについて、自ら自画自賛しません。
空虚にして目立たず、全てのものを生かし続ける無償の働きを、中国では古来、『谷神(こくしん)』と尊称しました。
与える愛の原点であり、慈悲そのものです。
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ガイアコードより
般若心経について、薬師寺管長故高田高胤師はこう教えてくれています。
『偏らない心、こだわらない心、とらわれない心、広く、広く、もっと広く般若心経、空の心なり』
『悟りとは、ひっかららずにさらさらと』臨済宗円覚寺 横田南嶺管長
「本来無一物(ほんらいむいちぶつ)」という仏語があります。
存在する物は、本来すべて空(くう)であるから、わが物として執着すべきものは一つもないこと。一切のものから自由自在になった心境。
日本国語大辞典より
『俺が俺がの我を捨てて お蔭お蔭の下で生きよ』月刊致知2023.11より
自分事には無執着、他人事には執着する。
裸で生まれ、裸で死んでいく。
帰命の際、持ち帰えられるのは思い出だけです。
合掌